2012年12月25日

O HOLY NIGHT

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毎年クリスマスゆうたら
えっらい寒波が来てる気ぃすんねんけど
今年もさぶいです。

ラジオもここ数日はクリスマスソングがよう流れてますが
当店でも、
1年でまずこの時期しか流さへん音楽とかありまして
まぁ当たりまえのようにクリスマスソングなんですが
音楽やってへんかったら今やただのおじいちゃんたち。
隠居しててもおかしないんですが、
今年もワールドツアーで、つい先日も日本に来てはりました。
私はちょっと都合で行けなんだんですが、
前回来はったときは行きましたがな、シンフォニーホールまで。
ゲストが元ちとせさんやったんですが、
どっぷりとアイリッシュに浸かってきてしもた。

そのおじいちゃんたち…"THE CHIEFTAINS"
元々アイルランドの伝統音楽とかやってはったバンドやそうで、
芸歴すでに50年。
確かグラミー賞もとってはる。何の部門か知らんけど。
で、ここ10年…いや20年ぐらいかな、
世界中のアーチスト達と共演してはりまして、
これがまたえっらいすごいメンバー。

同郷のヴァン・モリソンやらコアーズはもちろん、
スティングやらストーンズやら
ボブ・マリーの息子もレゲエ調のアイリッシュで
一緒にやってはる。
日本からは矢野顕子さん忌野清志郎さん、
そして元ちとせさん。
どなたと組んでも
相手方の国の歌をええアレンジでアイリッシュ風にしはる。
心地ええです。

で、この時期はコイツ。
"BELLS OF DUBLIN"
なんかのクリスマスイベントのライブアルバムですが
もちろんゲストミュージシャンも豊富ですが
クリスマスゆうたらやっぱりコレでしょ。

ゆうても今夜聴いたら次は1年後ですな。
MERRY CHRISTMAS !

EMILIANO
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2011年05月19日

再会

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10代のころの話です。
高校卒業しまして、
放送局の技術協力してる会社に潜り込ん…
いや、働かせてもろてたことがありました。
今でゆうところの契約社員みたいなもんか。

当然のことながら、いっちばん下っ端のパシリからスタート。
私の仕事はカメラマンさんについてアシスタント…
こないゆうたら立派な仕事ですが、
要はケーブルやら機材やら担いであっち行ったりこっち行ったり。
つまりは技術系スタッフの最下層。
製作系スタッフの最下層、いわゆるADと両輪なわけです。

仕事仲間には、
ケーブル担いで6〜7年になるベテランさんがおったりもしましたが、
3年ぐらいやってはる大学生のアルバイトさんもいてはりまして、
唯一の10代の私は、よぉパシリ…いや、かわいがってもらいました。
仕事のことはもちろん、
クルマの操り方からおねーちゃんの口説き方まで、
いろいろ教わったもんです。

そんな先輩方のおひとりに、
当時からライブハウスで熱唱してはった方がおりまして、
ちょこっとインターネットで貧乳サイト覗いて…やのおて、
調べもんしてたら彼のサイト発見。
なんとまあ、プロになりはったそうで。
そんなわけで、先日ひっさしぶり、20年はたってると思いますが、
連絡させてもろて飲みに行ってきたんです。

彼の名前は”竹内哲也”さん。
私より3つほど年上でして、
仕事以外でもよう遊びに誘ってくれた方。
そんな昔ばなしに花咲くわけですが、
さすがミュージシャン。
ギターコレクションの部屋あるらしい。
生まれ年のギブソンやらマーチンは必修なんやとか。
かっこええがな。
で、その次は1979年とか1983年のギブソンやらマーチンとからしい。
「それは何でですのん?」
「んなもん歴代彼女のバースデーヴィンテージやがな」
さ、さいてーやがな。

「あっそうそう。CDも出してんねん。初めて見出しつきでタワーレコードに並んだときは感動したでぇ」
さすがミュージシャン。CDまで出してはる。
かっこええがな。
「あの”竹内まりあ”のとなりや」
さがしやす。

つもる話もいろいろあって、酔いもまわってきたころにふと
「ウチの店でうとてくださいよ」
「ええよ」
えらいまたあっさり。
「ギャラ出ませんよ」
「ええよ」
えらいまた太っ腹。
「ギブソンくださいよ」
「あかんよ」
まだ酔うてへんわ。

実現するかどうかわかりませんが、
なんとか彼に唄ってもらえたらなぁと、
久々におぉた顔の、
年輪刻んだような皺がかっこええなぁと思いながらも
なんとか酔わせてギブソンを…
姑息な考えの私でした。

EMILIANO
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2010年12月23日

クリスマスの思い出

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今年、初めて店内にクリスマスツリーを置いてみました。
安もんですが、こいつひとつで雰囲気変わるもんです。

カトリック系の学校にかよてた私にとって、
クリスマスゆうたらちょっと特別な感じ。
私自身はクリスチャンとちゃいますけど、
12月になると
校門横に”東方の賢者”のジオラマが引っぱりだされてきまして
あぁいよいよクリスマス。
ミサなんか行ったこともあらへんくせに、
気分はカトリックです。
クリスマスぐらい校内チャペルのミサに行ってみよかなと思いきや、
似合わんことやめとけって声がちらほらと。
まぁ、確かに似合わんわな。

"CHRISTMAS"てどんな意味?
CHRISTはイエスキリストとして、MASてなに?
カトリック系の学校で、
キリスト教学なる1年生の講義を
3年生になっても受けてた私にわかるわけもなく、ハイ電子辞書。
辞書によるとミサとか祝祭のことらしい。
要はイエスキリストの降誕祭やそうですが、
文字通り、そのまんまですな。

何度かクリスマス前に欧州にいたことがありまして、
飲み屋で1杯ひっかけてると、
たいていとなりで飲んでるやつらが声かけてきます。
「クリスマスはどないすんねん?」
どないもこないも、ここ20年ほど毎年仕事しておりますが、
彼らにとっては特別なんでしょうな。

中には祭りじゃ祭りじゃゆうて飲んだくれてしもて、
酔ってはみたもんの、なんかちょっと切な〜い気持ち。
まぁそんなやつは大抵が
嫁はん銭湯いったまんま帰ってけぇへんかったりするわけで、
ただのあかんたれやったりするのは万国共通ですな。
けっして私のことちゃうで。

EMILIANO

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2010年12月08日

コーラとジュークボークス


まだ10代後半ぐらいやったころです。
アメリカ村にジーパン買いに行ってまして、
もちろんサラなんか買えるわけもなく、
501のユーズドもんで程度のええやつあさってました。
「赤耳」って、
いかにもダンボールの切れっぱし書いてある店もあったりして
それ横目に
はぁ…ええなぁ。
そいつはユーズドゆうてもちょっと高いんで、
いつもチラチラ見てるだけでしたけど。

初めてこうたピーコートもアメリカ村でした。
アメリカ海軍のやつ。
そーとー古いやつでしたけど、
裏地が年季入ってるだけで着てしもたらわからへん。
10個ボタンの戦時中のやつで確か数千円やったような。
今は銀行マンのTケダくんちに嫁いでいきましたけど。

で、古着屋さんあっちこっちまわって疲れたら休憩です。
店の名前は忘れましたけど、
ジーパン屋やのになぜかコーラの販売機とレーザージュークボックスがあったりする店がありまして、
これまたなぜか、いつもジョン レノンの”イマジン”を流してはる。
よっぽど好きなんやろか?

今朝のラジオでゆうてはりましたが、
レノンさんがお亡くなりになって今日で30年やそうです。
当時中1やった少年の私は、
滅多にひかん風邪と高熱で、
ラッキーながら学校休んで寝ておりました。
退屈のあまり、
これまた滅多に読まん夕刊など読んでみよかと寝床で1面、
「ジョン レノン 凶弾に倒れる」の見出し。
しかも本文なしやったような。
で、誰?

そらそうですわな、
キャンディーズやらピンクレディーは知ってても、
あと聖子ちゃんも出てきてましたな。
彼女たちは知っててもビートルズは父親世代でしたから。

翌日の朝刊でレノンさんの偉大さを知ることに。
何面かにわたってぎっしりレノンさん関連の記事が。
きょうびこんだけ新聞賑わそうおもたら、
よっぽどええことするか、よっぽど悪いことせんことにはありえへん。
えっらい人やったんですな。

まぁその当時、
そらもううんざりするほどレノンさんの曲が
ラジオから聞こえてきましたが、
不思議とイマジンだけは何回聴いても嫌にならんのです。
別にお気に入りゆうわけやないのに。
なんでやろ?

何年か経ってアメリカ村のジーパン屋。
意識してるわけやないのに休憩ゆうたらこの店で
勝手に流れてくるイマジンを聴きながしてましたわ。

それから更に10数年後。
スキューバダイビングにはまって
ちょこちょこサイパンに行ってたんですが、
いっつも泊まるホテルのバー。
肩書き”音楽家”のフィリップさんがピアノの弾き語り。
私が行くと決まってイマジン。
なんで?
毎回やで。
なんで?
どうやらこの曲には縁があるんやろか…。

EMILIANO
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2010年03月18日

TIME FLASHED BY

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映画が好きで、以前はよく映画館にかよたもんです。
最近はDVDやら衛星放送で観ることが多なりましたけど、
気がむいたらフラッと出かけることがたま〜にあります。
 
サンドラ ブロック主演の「しあわせの隠れ場所」。
貧しい黒人少年と裕福な白人一家の交流の話。
サンドラ ブロックさんが先日のアカデミー賞を獲りはったんで
観た方も多いかと思います。
 
座席に腰掛けてポップコーンばりぼり食いながらビールです。
予告編流れてるときのワクワク感がたまりません。
映画館の醍醐味です。
 
いよいよ本編。
私の場合、最初の10分で物語に入り込めたらアッとゆうまに2時間が過ぎる。
この映画はどうか?
音楽が流れてる。ふんふん、この曲は‥‥"CELLO SONG"
なんとニック ドレイクの曲。
いや、違う。ちゃう人が歌ってはる。誰やこいつ?
気になってしゃーない。
 
この映画で使われてる"CELLO SONG"は
誰がカバーしてるのかは知りませんが、
ニック ドレイクのアルバム"FIVE LEAVES LEFT"は愛聴盤のひとつ。
このアルバムに入ってる"CELLO SONG"はほんまええんです。
 
ニックさんは鬱病で苦しんで苦しんで、
とうとう抗鬱剤のやりすぎで逝っちまった音楽家。
アルバムの写真も、どことなく神経質そうな面影が。
そんなこんなを考えてたら、
あらま、映画終わってしもた。
アッとゆうまの2時間。
やっぱり映画はつかみの10分が大切です。
 
EMILIANO
 
 
 
 
 
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2010年01月22日

POET

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スコットランドの伝統料理に”ハギス”ゆうのがあります。
どんなんか?
羊さんの胃袋に内臓のミンチ詰め込んでゆがいたやつ‥‥やったと思う。
スコットランドの食堂やらパブやらでは普通に食べれるんで、
かなりメジャーな料理‥‥やったと思う。
 
実際に私も何回か食べたことあるんですが、
店によってこないに違うか‥‥と思うぐらい味に差がありました。
そのへんのパブで食べたら、
自分で塩コショーどばどば振りかけんと味あらへん、
しかもミンチがばっさばさで
「え〜、ハギスってこんなん?」
 
ところが、
ちゃ〜んとしたコックさんが作ったハギスはうまい。
絶妙な味付けで、ミンチもそこそこアブラギッシュ。
オトナな人はそこにチョコッとシングルモルトたらすらしい。
ほな香りが広がるんやて。
 
で、こんなこと書いててウチでもハギスやるんかいな?
馴染みの方は御存知でしょうが、やるわけないやん。
もうすぐ1月25日。
スコットランドのロバート バーンズゆう詩人の誕生日です。
なにもんやねん?
 
手持ちの書籍で調べてみたら、
これがまたスコットランドの国民的人気もんらしい。
200年以上前の人で、
日本では空前のお別れソング”蛍の光”作った人ゆうたらわかるかも。
39歳で病気でお亡くなりになったのに、
子供が5人に私生児9人。夜の人気ナンバーワン。
なかなかやりよる。ほんまに病気かいな。
で、1月25日は”バーンズナイト”ゆうて、
ハギス食ってバーンズさんの誕生日祝うらしい。
キリストの誕生日にケーキ食うようなもんか‥‥?
 
エディ リーダーさんてシンガーがいてはります。
彼女もスコットランド出身。
昔”フェアグランド アトラクション”ゆうバンドでボーカルやってはりました。
今はソロ活動やってますが、
彼女のアルバムに
"SING THE SONG OF ROBERT BURNS"ゆうのがあります。
バーンズさんへの想いが込められてるそうですが、
彼の詩を読みながら聴いてみるのもええかも。
傍らに彼の出身地、ローランド地方のモルトウィスキーなんかあったらバッチリですな。
 
EMILIANO
 
 
 
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2010年01月15日

GAZE

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馴染みのお客さんは御存知やと思いますが
当店ではケルトの音楽を流してることが多いです。
年が明けてからはじっくり聴けてしまう日がけっこうありまして‥‥。
ただ閑なだけですけど。
 
"CORRS"
アイルランド出身の兄妹バンド。
ケルトの伝統音楽にポップスを混ぜてこねくり返した、
なかなか味わい深いヤツらです。
オリジナルもええんですが、
他のアーチストのカバーもよろしい。
ロックから賛美歌まで、
色んなジャンルをケルトに変えて歌いよる。
 
兄ちゃんひとりに妹3人なんですが、
これまたべっぴんさん揃いでして、
ボーカルの末妹の歌うときの胸元が‥‥
う〜っ、あとちょっと〜って感じで究極のチラリズム。
このねーちゃん、オトコごころをわかってはる。
だからこのバンド好きやねんってゆうわけやないんですが、
このシーン見たさにDVDこうてしもたのは事実かも‥‥。
あのDVDどこやってしもたんやろ‥‥?
 
EMILIANO


 

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2009年12月10日

"YOU'RE A BUM"

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12月もそろそろ中旬。
我が家の近所にもイエナリエしてはる御家庭がちらほら。
市内はもっと華やかなんでしょうかね。
あまり街には出えへんのでわかりませんが。
 
この時期にええなって思う歌。
いろいろあるんでしょうけど、
私の場合は”POGUES”の”FAIRYTALE OF NEW YORK
アイルランドの”チンピラ”ゆう意味のバンドが歌ってた曲ですわ。
素行の悪さもなかなかのもんで、
”DUBLINERS”ゆう大御所バンドと一緒に歌ってるときに、
タバコ吸いながらかったるそうに歌ってはる。
日本でゆうたらサブちゃんと一緒のステージでタバコ吸いながら歌うようなもんやろか。
 
さておき、
この”FAIRYTALE OF NEW YORK”
ニューヨークに住み着いたアイリッシュのカップルの過去と現在の話。
昔は「あなたはハンサム」
「君はプリティ」とかゆうてたのに、
今は「このロクデナシ!」
「このアバズレ!」
と、この変わりよう。
そんなこといいながら、
「そやけどワシ、お前おらなアカンねん」
なんとも人間くさい、ようありそうな話ですわ。
まぁ、オトコがアカンタレゆうのは、
西洋の世界でも一緒かいなと思い知らされる歌ですな。
 
EMILIANO
 
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2009年11月11日

OLD FRIEND

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昨夜から冷たい雨がシトシトと。
ひと雨ごとに寒なってくるんでしょうか。
 
先日フラッと寄ったCD屋さんで、
むっかし昔のレコード時代、
テープに吹き込んで聴きまくってたアルバム見つけたんで
改めてCDこおたんです。
 
CAROLE KING の”TAPESTRY”。
70年代の作品ですが、ええ曲そろってるアルバム。
子供のころは訳わからんと聴いてましたけど、
今こんなん聴いたら、あのころとはまた別の感情がふつふつと。
 
YOU'VE GOT A FRIEND
学生の頃、部活でフットボールやってました。
同期に”まっちゃん”ゆうヤツがおりまして、
ちょっと浮いた存在といいますか、よう先輩から苛められてました。
まぁ、それをイジメとおもてへんところがヤツの打たれ強いとこでして、
むしろ可愛がられてるんやと。
それ見て同級生たちは溜息ついたもんです。
 
ある日の練習中、ちょっと動きが鈍なってきたときのこと。
主将が下級生の我々に「お前ら、しんどいんか!」
ここまではようある話。
普通はこの一喝でキビキビするんですが、
”まっちゃん”はちょっと思考回路がちごて、
でっかい声で「ハイ!」いいよる。
おかげで「走り込みたらんのじゃ〜」ゆわれて、
下級生だけ、いつ終わるかわからん延々と続くダッシュになるわけです。
 
そんな”まっちゃん”。
青春ドラマの主人公のような暑苦しいオトコでもあったんです。
試合中の乱闘で、相手と取っ組み合いになってる私に、
ベンチから飛び出してきて「オレを殴ってから行け!」やて。
またあるときは、
練習中にひっくり返ってるから、「まっちゃん、どないしてん?」
「は、蜂に刺された〜‥‥でも蜜蜂やから大丈夫や〜」
ずっと寝とけっちゅうねん。
 
でもなんか憎めんかったんですよね。
けっしてグループの中心になるヤツやなかったけど、
そこには、確かにアジのある彼が存在してた。
20年近く会ってないけど、
”YOU'VE GOT A FRIEND”聴いて、ふと想い出してしもたんです。
 
EMILIANO
 
 
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2009年11月04日

IT'S A BUY !

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先日お客さんにCDをお借りしました。
まぁ、そのままもろときますけど。
この方、普段はビシッとスーツで決めた男まえ。
週末は、海賊みたいにアタマにタオル巻いて飲み歩く、
ただの酔っ払いです。
もちろん愛すべき酔っ払いですが。
 
で、この方が持ってきたCDが”WIRES & WOOD”ゆうタイトル。
演奏はTHE JOHNNY STAATS PROJECTなるバンド。
ジャンルはブルーグラスらしいんやけど、
私はまったく知りませんでした。
もともとブルーグラスてスコッチアイリッシュ‥‥
今の北アイルランドに移ったスコットランド人ですな。
この人たちの伝承音楽が起源やったと思うんですが、
さっそく聴いてみました。
 
このJOHNNY STAATSさん、マンドリン奏者やそうですが、
めちゃめちゃうまい。
ちょっと感動してしもて、JOHNNYさんのこと調べてみたんです。
便利な世の中になりましたなぁ。
インターネットでちょちょいと検索。
そしたらこのJOHNNYさん、
もちろんプロですけどちゃ〜んと他に本業があるんやとか。
そういえば、アイルランドのミュージシャンも超メジャーになるまでは
普通に他の仕事してるって聞いたことあります。
なんかの本で読みましたけど、
彼らは音楽って仕事やゆう感覚がないんやそうです。
ほんまかいな。
 
で、この愛すべき酔っ払い。
私の音楽の好みよう知ってはる。
CD屋で見つけてこうて来てくれはった。
ただの酔っ払いやないんかも‥‥。
「じつは大安売りのワゴンセール。しかもジャケ買い。」
なんや、いらんやつかいな。
まぁそやけど、ジャケ買いでアタリ引くのはたいしたもんです。
”ただの”酔っ払いから”たいした”酔っ払いに昇格しときます。
 
EMILIANO
 
 
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2009年06月23日

CONFRONT

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昨夜たまたま店で”ボブ ディラン”をかけてたんです。
”ARTHUR MCBRIDE”ゆうアイルランドの唄をディランがカバーしてるアルバムで、たまに聴いてます。
「ディランよう聴きますのん?」
お客さんからの問いかけです。
 
15年くらい前に、「父の祈りを」ゆうアイルランドの映画がありました。
北アイルランドからロンドンに出てフラフラしてる若もんが、
ロンドン市内での、IRAによるパブ爆破事件の犯人にでっち上げられる実話。
この若もんが英国へ向かう船で聴くんが、
ジュークボックスから流れるディランの”LIKE A ROLLING STONE”。
それまで、ディランの存在は知ってましたけど、
この映画観てからたま〜に聴くようになりました。
 
前述のお客さんによると、
ディランは滅多なことで自身の作品を映画に使うことを許さんそうです。
デンゼル ワシントン主演の”ザ ハリケーン”でも使われてたんですが、
この映画、ボクシングの世界チャンピオンの黒人青年が殺人事件の犯人にでっち上げられる実話。
1960年代の米国の事件なんですが、
人種差別が根強い時代、米国の著名人たちが、この”元チャンピオンを釈放せよ”ゆうて抗議行動するんですが、
その活動にディラン自身も参加してたんやそうです。
 
どっちの映画も冤罪事件、英米両国の司法界の汚点を描いてます。
ディランの人とナリはよう知りませんが、
作品の使用を認めたんがこの手の映画ゆうのが興味深い。
私、英語はほとんどわからんので、
歌詞なんか読んだことあらへんのですが、ちょっと訳してみよかと。
 
そやけど、どおゆうわけか、
ディラン聴いてたらバーボン飲みたなりますねん。
ウチには置いてませんねんけど。
 
EMILIANO
 
 
 
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2009年05月19日

GREAT

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昨夜はずっとジャズをかけてました。
当店ではほんまに珍しい。
もともとラッパの音が好きで、
何年も前に友人からもらった”MILES DAVIS”のCDを流し続けてました。
 
で、MILESを聴くと思い出すことがひとつ。
数年前にイタリアのフィレンツェから列車に乗ってヴェローナに向かってたときのこと。
途中のボローニャでえらいごっつい体のおっちゃんが乗ってきはった。
50代半ばってとこでしょうか。
お腹はでっぷりとしてたけど、髭面にサングラスかけてかっこええジャケット羽織ってはる。
さすがイタリア、かなりオシャレさんです。
けど、なんかイカつい。
このおっちゃん、大事そうに抱えてた楽器のようなケースを網棚にのせて私の横にドッカと座ったんです。
私の方をジロっ。サングラスの向こうの目が、すわってる。
お〜コワ〜。無視無視。外眺める私。あと1時間半、長いなぁ。
 
しばらくしたら、なんか話しかけてきよる。
ぼそぼそーっと、英語?アメリカ人?イギリス人?
「お前さん、どっから来たんだい?」ってことでした。
「日本ですけど」と私。
「オレには日本人の仲間がいるぜ」
へ〜っと聞いてるわたし。
「ヤツとは一緒にフジサンの見えるオンセンに行ったぜ」
”フジサン”とか”オンセン”とか言いよる。それ日本語やん。
どうやら日本人の仲間がおるのはホンマらしい。
「ヤツは今ニューヨークに住んでやがる」
国際派のお仲間やね。
「ワタナベサダオってヤツなんだが、お前さん、知ってるか?」
知ってるもなにも、ナベサダやん。
 
このおっちゃん、スティーブ ロスさんて方で、サックス奏者やそうです。
アメリカ人ですが、今はボローニャ在住やとか。
何度も日本に来られたそうで、トランペットの日野皓正さんとも交遊があるそうです。
いろんなプレイヤーの名前が彼の口から出てきましたが、
「みんな酒とドラッグで逝っちまったぜ‥‥」
サングラスの奥の、ロスさんの物悲しそうな目が忘れられません。
 
吹っ切るように発したロスさんの言葉、
「お前さん、ジャズは好きか?」
「MILES DAVISはたまに聴きますよ」
「MILES  グレートだぜ」
私とロスさんは申し合わせたかのように
”ROUND MIDNIGHT”を口ずさみだしたんですよ。
列車はほぼ満席。迷惑かなと思ったけど、みなさん笑顔で聴いてはる。
「チャッチャッチャーチャッチャッ ドドドンッ 
ッチャッッチャーチャッ ッボボンボンボンボッ     ッチャーッ」
サビの部分ではリズムとる人もおったぐらいですわ。
ロスさんも駆出しの頃にMILESのステージを観たのか参加したのか、
私の語学力ではわからんかったけど、”グレート”を連発してました。
 
そんなこんなでアッとゆうまの1時間半でした。
ヴェローナに着いたとき、固い握手で別れましたが、
「また会おうぜ」ゆう彼のこのセリフ、メチャメチャかっこよかった。
一期一会ゆうたら大げさかもしれんけど、
おそらく二度と会うことないであろう人のことを、
MILESを聴くと思い出すんです。
 
EMILIANO
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2009年05月13日

ORCHESTRA

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私は店ではよくお客さんと話し込んだりします。
「いつでも閑やからや」ゆわれたらそれまでなんですけど。
昨日はあいにくの雨でいつにも増してのんびりやったんで、
お客さんと音楽談義に花咲かしてたんです。
音楽ゆうても軽音楽やのおてクラシック談義。
 
彼は学生のころに吹奏楽でフルートを吹いてたそうな。
ブラスバンドなんですけど、オーケストラにもかなりお詳しいんです。
二人して、
やれ「ウィーンフィルのニューイヤーコンサートに行きたい」やとか
「オーケストラはやっぱりベルリンフィルやで」とか
「いやいや、ウィーンフィルがええねん」とか‥‥。
まぁ、個人的にはもう一度小澤征爾さんが現役のうちにステージを観ときたいです。
 
30年ぐらい前になるでしょうか、
天王寺にあった野外音楽堂で土曜の夜にやってた大阪市音楽団のコンサートにちょこちょこ行ってたんです。
真剣に聴くんやのおて、たとえば女の子に膝まくらしてもらいながらボーッとしてるとか、
いわゆる暇つぶしです。
とはいえ、音が自然と耳に入ってくるんで、
そういった生演奏もええもんやなぁと。
ちょおどそのころ、大阪のシンフォニーホールでの小澤さん指揮のベートーベンのチケットもろたんですわ。
ほんまもんのオーケストラ。
山本直純さんがテレビでやってた”オーケストラがやってくる”でしか見たことない。
えらいこまっしゃくれたガキやったんですが、一張羅でキメて行ったんです。
初めてのコンサートホール。すげー絨毯。
初めて見た背中丸出しのイブニングドレスの女性。映画でしか見たことない。
初めて聴く大編成のオーケストラ。ほんまステレオみたい。
野外音楽堂とはあきらかに違う。
背筋がゾクゾクしっぱなしやったんを覚えてます。
 
今や小澤さんは世界的な指揮者ですが、もうご高齢で体調も万全ではないとか。
氏の先輩で、草の根のような普及活動をされてた山本直純さんも鬼籍に入り、
私が子供のころに頂点と底辺で活躍されてたお二人を思うと、
なんだかなぁ〜と、しんみりですわ。
ただ、お二人の跡を継ぐ方々もどんどん活躍されてるそうです。
久しぶりに大編成のオーケストラ、聴きに行きたくなった夜でしたが、
野外音楽堂での、あののんびりとした家庭的なコンサートもまた心を豊かにしてくれそうです。
 
EMILIANO
 
 
 
 
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2009年04月22日

VIRTUAL

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以前にも紹介させてもろたように、
店ではたいがい英国やアイルランドの音楽を流してます。
がしかし、たまには他のジャンルの音楽も流すんです。
さすがに歌謡曲流すことはありませんが。
個人的には80年代の女性アイドルは好きやったりしますけど。
 
ちょっと前にミナミのCD屋さんで、
なんかええCDないかと物色してたときです。
ふと目に入ったんが”お茶の間ヨーロッパ”ゆうタイトルのCD。
”お茶の間ヨーロッパ”てどないやねんと手にとってみたんです。
”ザッハトルテ”ゆう3人組のデビューアルバムらしい。
”ザッハトルテ”ゆうたらウィーンのチョコケーキやないかい。
どないなもんやねんと、そのままレジへ。
ジャケ買いです。
 
帰ってさっそく聴きました。
アコースティックギターとチェロとアコーディオンの3人組。
確かにフランスのカフェとかで流れてそうな感じ。
カフェオレとブリオッシュ、
あるいは軽めの赤ワイン飲みながらフランスパンかじりたい気分。
わりとええんです。
 
次の週、軽く気に入った私はまたまたCD屋さんへ。
”お茶の間ヨーロッパ”の隣にあった
”おやつは3ユーロまで”を手に取ってみたんです。
子供の遠足やないかいと思いながらもレジへ行って購入。
 
こいつもなかなかええんです。
部屋でこのCD聴きながら古いフランス映画をテレビで映して、
ザッハトルテかじりながらウィンナーコーヒーすすってたら
気分はまさに”お茶の間ヨーロッパ”ですわ。
傍らに読めもせん仏字新聞でもあれば完璧です。
 
しばらくヨーロッパに行ってないんで、
お気軽に”お茶の間ヨーロッパ”楽しも思てCD買うたんですが、
せいぜい我が家にあるんは食パンとネスカフェぐらいなんですけどね。
 
EMILIANO
 
 
 
 
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2009年04月05日

IRISH PUB

flyingscott 020.jpg


当店ではたいていスコットランドやアイルランドの音楽を流してます。 
バグパイプやフィドルで演奏してるトラディショナルな曲から、
わりと新しめのポップスまで、そのときの気分で流してます。


”BRINGING IT ALL BACK HOME”
数年前に発売されたアイリッシュ音楽のCDとDVD。
もともとはアイルランドの伝統音楽を追っかけた、
テレビのドキュメンタリー番組で使った音源と映像だそうです。


アイルランドの大物アーチストが何人も参加してるんで、
まずはCDを買うて聴き、気に入ったんでDVDも買うたんです。


”NOTHING BUT THE SAME OLD STORY”
私の好きなアーチスト、PAUL BRADYの曲で
CDにもDVDにも収録されてます。
http://www.paulbrady.com/video/Nothing_But_The_Same_Old_Story.asp

 
アイルランドの若もんが英国に渡って働くんやけど、
全然なじめんし、ビールがばがば飲まなやってられんわって
かなり後ろ向きな歌です。


まあ、内容はさておき、
この曲の映像でアイリッシュパブが出てくるんですが、
これがまたみんな実にうまそうにギネスを飲みよる。
グビグビ飲みよる。


英国にもアイリッシュパブがあって、
もちろんそこではギネスがよく飲まれてます。
アイリッシュパブ以外のパブにも、大抵の店にはギネスがあります。
で、私はそれらの店でギネスを飲んでる人を見たことがないんですが、
あのギネス、一体誰が飲んでるんやろ‥‥?


EMILIANO

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