2009年05月18日

POSITIVE

 
 051202_073400.jpg
 
 
昨日の定休日、私は映画三昧でした。
とはゆうても、自宅に篭ってDVDやら録画してたやつとか観てただけなんですが。
雨降ってたし、こんな休日もええもんです。
ダイエーで6本パックの缶ビール買おてきて、
夕方から観始めたら、まぁ2〜3本飲めるやろと。
 
結局夜中まで立て続けに鑑賞。
なかでも印象に残ったんは”アンジェラの灰”ゆうアイルランドの映画。
今、100年に一度の不況とかゆわれてますけど、
この映画、ほんま悲惨です。
始まりは1930年代のニューヨーク。
5人のちっちゃい子供がいてる貧しいアイルランド移民の家族が、
貧しいがために末娘を亡くして、
「もうこらアカン、故郷に帰ろ」ゆうとこからはじまります。
で、アイルランド西部のリムリックゆうとこに帰ってくるわけですが、
劣悪な環境で更に2人の子供亡くします。
始まって30分ほどで家族が3人減るんですよ。
観てられへんわと思いきや、ここからグイグイ画面に引き込まれるんですが。
 
ストーリーはさておき、
この一家のお父さん、こいつがアカンタレでして、
失業中やのに酒のんで酔っ払って帰ってきよる。
ある組織‥‥IRAなんですが、このお父さんも元IRAやそうで、
幹部にお金、まぁ酒代なんですが用立ててもらいに行ったら、
「ギネス家を儲けさせる金なんかあらへん」ゆわれます。
酒代=ギネス家を儲けさせる金なわけですから、
アイルランドでは国民的な酒ゆうのがわかります。
パブのシーンがけっこう出てくるんですが、みんなギネス飲んではる。
今とは抽出システムがちゃいますが、実に美味そう。
自分が今キリンを手にしてんのをちょっと後悔しながら観てました。
 
この”アンジェラの灰”、
この一家の長男の視点で進行していきます。
アイルランドのシャノン川流域の気候風土、
カトリックとプロテスタントの確執、
英国とアイルランドの確執、
失業者問題、
当時のアイルランドが抱えてた問題が、どおゆうわけかこの少年に次々と降りかかってきよる。
 
1つ前の100年に一度の不況を、
問題山積みの一家の長男が、子供ながらに前向きに生きてる姿が、
ほんま印象的でした。
次の世紀に、ユーラシア大陸を挟んだ反対側の島国で、
前世紀の悲惨な一家の前向きな少年の映画を観ながらビール飲んでるおっちゃんは、
ちょっとチカラをもらったような気がしました。
気がつけば、6本パックのビールが全部カラになってましたけど。
 
EMILIANO
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by Master at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | film

2009年04月21日

IDENTITY

051203_043842.jpg
 
映画のDVDを買いました。
”P.S. I love you”
顔に似合わずラブロマンス風です。
アイルランド人の夫を亡くしたアメリカ人女性宛てに、
亡くなったはずの夫から次々と手紙が送られてくる話。
去年ロードショー公開された映画なんで、
ご覧になられた方もいてはるんちゃいますか。
 
内容はさておき、使われてる音楽がけっこう好みなんです。
物語の始め、アイリッシュパンクのPOGUESが歌う、
”FAIRYTALE OF NEW YORK”が流れます。
学生の頃によく聴いてた曲で、グッと画面に引き込まれました。
アイルランドがらみの映画なんで、
いつも店で流してるような曲が全編にわたって流れてるんです。
なかでも主演のジェラルド バトラーが、
パブで”GALWAY GIRL”を歌うシーンは印象的でした。 
このシーンでもうひとりの主役、
ヒラリー スワンクが手に持ってるんがギネス。
 
アイルランドを舞台にした映画では、
ちょこちょこギネスが登場します。
それも効果的に使われてたりしたら、
飲み屋のオヤジ的には嬉しかったりします。
昔観た”ライアンの娘”ゆう映画は時代設定が100年ほど前のアイルランドで、
ギネスをハンドポンプで注いでました。
当店で扱ってる”よなよなエール”のアレと一緒ですわ。
ロゴなんかも年代によって違うんですが、
どの映画も時代考証にちゃんとおうてるんです。
さすが映画、芸が細かい。
 
ですが‥‥
パブのシーンではみんなギネス飲んではる。
実際にはラガー飲んでる人もいてはるはずなんですけど。
昔のアメリカ映画に出てくる日本人が、
みんなメガネかけてたようなもんなんやろか‥‥。
 
EMILIANO
 
 
 
 
 
posted by Master at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | film

2009年04月19日

PLAYING

090419_0417~01.jpg 
 
昨日の午後、DVDで映画”スクール オブ ロック”を観てました。
この映画大好きなんです。
 
バンドをクビになった男が先生になりすまして小学校に潜り込むんですが、
まったく勉強教えんとクラスの子供らに楽器持たせてロックバンド組む話です。
で、このバンドの子供らがスゴい。
ほんまに演奏してるそうなんですが、かなり上手い。
相当やりよるんです。
そしてなにより演奏を楽しんでるんです。
 
私も10代の頃にギター練習してたことがあったんですけど、
生来の気の短さが災いしてか、挫折したまんまほったらかし。
そのうちギターを後輩に譲り、それ以来楽器を手にすることなくこの歳に。
 
1年ほど前なんですが、これから先、なんか熱中できるもんをと思てギター買おてしもたんです。
私の買おたギターはアコースティックギター。
たいしたもんやないんでしょうが、自分ではがんばった方やと思います。
いつかはお客さんたちと楽器持ち寄ってセッションしたいなぁと思てるんですけど、
それができたらほんまのアイリッシュパブみたいですな。
アイルランド人はほんまにそんなことやるんです。
各々楽器持ってきて、「ほなやろか」って感じで。
基本的には誰が飛び入りで入ってきてもええみたいですけど、
かなりのレベルが要求されますな。みんなメチャメチャ上手い。
まぁ、ちょっとぐらい下手くそでも
ちゃんと仲間には入れてくれると思います。
多少恥はかくかもしれませんが。
 
当店でもいつかそんなことできたらええですな。
集まった人だけで「ほなやろか」って感じで。
あくまでも演奏を楽しむ。
ただ飲みに来てた人がついつい聴き入ってしまう。
こんなん憧れます。
 
しかし‥‥
私みたいな下手くそでも
ちゃんと仲間に入れてくれるんでしょうか‥‥?
かなり恥かくかもしれませんが。
 
EMILIANO
 
 
 
posted by Master at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | film

2009年04月15日

SETTING

090415_0146~01.jpg
 
私、映画がけっこう好きなんです。
最近は映画館まで観に行くことは少なくなりましたが、
映画専門チャンネルと契約したり、DVD買ってきたり。
 
ボーッと観ててもついつい目がいってしまうのがクルマとお酒。
人それぞれ観る目があると思うんですが、
私の場合、登場するクルマとお酒がリアリティを増加させるんです。
 
時代考証に合うたクルマを効果的に使こてたら、
そら食い入るように観てしまいます。
”バック トゥ ザ フューチャー”なんか大好きで、
70年代の曰くつきのクルマが、85年にタイムマシンに改造されてたやなんて、
このクルマやったらほんまに出来るんちゃうかと思わされましたよ。
ありえへん話やけどリアリティ感じました。
 
映画観ててもひとつ気になるのがお酒。
私が飲み屋の仕事してるからかもしれませんが、
お酒の出てくる場面て印象的なシーンが結構あるんです。
 
子供の頃に観た”がんばれベアーズ”って少年野球の映画では、
飲んだくれのコーチが缶のバドワイザーをプシュっと開けたら
中身ドボドボこぼして、できた隙間にジムビームそそいでグビグビ。
プハーって飲んでるの、子供ごころにウマそ〜って思いましたよ。
酔っ払いのリアリティ感じました。
 
ジョニー デップの”フロム ヘル”では
アブサンを火で炙って飲んではった。
アブサンは中毒成分あるとかで、長く製造販売禁止やった酒。
禁止になる前の時代設定で、
ストーリーもアブナイ系やったんで興味深かったです。
不気味なリアリティ感じました。
 
”ゴッドファーザー”は引退した親分がワイングラス持ちながら
「最近ワインが美味いんだ〜」とかゆうてましたわ。
ほんま、実に美味そうやったし、
ニコラス ケイジの”天使のくれた時間”は
精神的パニックに陥った彼が”グレンフィディック”ゆうシングルモルトを一気飲みしよる。
どっちも雰囲気よお出てて、
置かれた立場のリアリティ感じました。
 
私が映画でかなり影響された酒が”VAT69”ってスコッチウィスキーです。
”バンド オブ ブラザーズ”って戦争映画に登場する人物、ニクソン大尉がいつも飲んでるヤツって設定。
物資の不足でお気に入りが手に入らん中で、必死で調達しよるんです。
で、そんなに美味いんかいなと私も飲んでみたところ‥‥
イケますやん。
 
映画では、ようこんなボトル見つけてきたなぁと思えるぐらい古い”VAT69”が出てくるんです。
今とは違うずんぐりした形のボトル。かなりリアリティ感じます。
がしかしニクソン大尉、セリフでは出てくるけど”VAT69”を飲んでるってわかるシーンがない。
ボトルをゴミ箱に捨てるシーンとか、カラ瓶ひっくり返して残ってないか調べたり‥‥。
 
きっと中身入りの当時もんが見つからんかったんでしょう。
では中身別もん入れて‥‥
いやいや、ある意味これもリアリティかも。
 
EMILIANO
 
 
posted by Master at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | film

2009年04月12日

ONCE UPON A TIME

yeoldetriptojerosalem.jpg
最近DVDとか衛星放送で、
英国やアイルランドの映画観るのに凝ってるんです。
ハリウッドみたいな派手さはないけど、
地味でもほのぼのした作品とか、
社会派の作品が好きやったりします。
 
”ONCE UPON A TIME IN THE MIDLAND”
邦題は”家族のかたち”。ほのぼのした英国映画です。
やんちゃな元旦那と、
気は優しいけどなんか頼りない現彼氏のあいだで優柔不断になる
子持ちの女性の話。
この女性、シャーリー ヘンダーソンさんて女優が演じてます。
ハリーポッターシリーズの”嘆きのマートル”ってゆうたら
わかる方もおられますかねぇ。
観る前は”嘆きのマートル”がお母さん役って、
どないやねん思ってましたけど、なかなかええ感じでした。
 
で、舞台になってるのがイングランド中部のノッティンガム。
このあたり、ミッドランドとゆわれる地方なんですが、
私好みのビールが多いんです。
こないだ紹介させてもらった”DARK RUBY MILD”もミッドランド。
当店で扱ってる”BASS PALE ALE”もミッドランド。
ノッティンガムには”KIMBERLEY”ってビールがあります。
 
この街、さすが”KIMBERLEY”の地元。
たいていのパブにあります。
私が”へえ〜”っと思ったんが
”YE OLDE TRIP TO JERUSALEM”ってパブ。
その昔、
十字軍が遠征する前にここで飲んでたってゆわれてるんです。
入ってみると、確かに由緒正しそうな気はします。
古めかしいし、十字軍の資料が飾ってあったりするんで。
 
この街で一番の有名人は、おそらくロビンフッド。
シャーウッドの森に身を隠しながら悪代官をやっつけますが、
彼は確か十字軍の出身。
ロビンフッドも立ち寄ったのかどうかはわかりませんが、
そんなこと考えながら飲んでたらロマンを感じます。
ひょっとしたら歴史上のあんな人もこんな人も‥‥。
なんせこのパブ、西暦1189年創業なんやから。
 
EMILIANO
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by Master at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | film